ご挨拶
理事長ご挨拶

令和6年4月1日をもって医療法人敬和会近藤病院は、「医療法人 真庭慈風会 津山中央まにわ病院」へと改称致します。と言いましても、診療など医療機関としての大きな枠組みは変わりません。もちろん津山中央病院との紹介・逆紹介・連携等は同一の電子カルテを使用する事により大幅にスムーズになる予定です。今までと変わりなく地域住民の健康と安心を確保すべく医療・介護業務に努力していく所存です。どうかこれまでと変わりなく宜しくお願いします。
私も当院に着任し2年半が過ぎました。地域包括ケア病棟、訪問診療、老人保健施設等の運営に取り組んできましたが、その状況は本当に危機的であると感じます。山間部に散在する住居、80歳代、90歳代の独りで生活されている方の多さ、診療を受けるにも移動手段の心細さ等々、一朝一夕には解決できない問題がたくさんあります。100歳の母親を70歳代の息子が一人で介護するような状況が現実に起こっています。従来の介護・医療の枠組みや単独の医療機関では解決できない問題で、本当に深刻感があります。当地域では過疎化が進み若い人や子供の減少が顕著です。人口減少によって老人の人口すらも減少に転じている観があります。我々医療機関も、従来通りの医療・介護の提供では存続すらおぼつかない状況が迫りつつあります。
私は常々、あらゆる仕事はマクロで考えるべき側面と、ミクロで考えるべき側面があると思っています。マクロとミクロでは利害が一致しない事も多くそのバランスを図るのは困難な事も多いです。如何に双方の折り合いをつけて現実解を見つけるかが仕事の醍醐味と感じます。日々ミクロとしての一般介護・医療業務を淡々とこなしつつ、マクロとしての地域の医療環境の維持改善に邁進していきたいと考えています。
皆様どうぞ新生 津山中央まにわ病院を宜しくお願い申し上げます。
令和6年4月 理事長 宮島 孝直